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1.主 旨

  1989年現在、私たちは、豊富な物資に囲まれて生活しています。しかし豊かな人間性を同時に持ちあわせていると言えるでしょうか。真の豊かさとは何かが問われている今日、自らのために何を大切にしなければならないかを問い直してみる機会だと考えます。核家族化の中で余儀なくとり残されていく孤立感、さらに複雑さを増してきた人間関係の中で右往左往しながら蓄積されるストレス等、これらを生みだす状況は、社会の構造が徐々に歪みを増してきた結果と言えるでしょう。

  こうした社会の様々な矛盾の中で苦しんでいる人々がたくさんいると思います。たとえば身体を思うように動かせず不自由な思いをしている人、そしてその人を介護する人、理由なく人権を踏み躙られ苦しい思いをしている人等々、このような条件下にある人々ほど、精神的には、より涸渇(こかつ)した状況におかれており、その解決と解消は最も緊急を要する課題でありながら、最も対応が困難な問題となっています。そのうえで立ち後れている現状を認識し、対策を急がなければなりません。私たちはその一端として、遅ればせながらも様々な条件を超えて、真の人間性の回復をはかる為に、どうあるべきかを考えていきたいと思っています。

  意欲ある者が集まり、若者達が中心に自主講座や学習会をほぼ10年間にわたって続けてきました。学習を重ねるうちに、大変多くの方々と出会い、また理解ある先生方に恵まれ、こうした人々の創意をもとに学習会から学会発会に向けて、かたちを変えていきました。特に年令や学歴などにこだわらず学ぶ意欲を持つあらゆる人々が、時間や地域など、それぞれがおかれている条件を超えて、共に学び合うことができないものかと考えました。

  この様な経過をへて、生きるために生涯を通して学習することの必要性を痛感し、このたびこのLife-long Education Society (ライフロング  エデュケーション  ソサエティ「生涯を通じて自分自身を教育する」の意、サブタイトルを―自らを創造する学会―)を創設する運びとなりました。

  学ぶことだけが人間性の回復につながるという訳ではありませんが、学ぶことは別な視点から世界を見る機会でもあり、自らを高め自らを強くする為の一つの手段となり、ひいてはよりよい未来を手に入れることにつながることだと思います。これらは単に知識を得るということだけではなく、生きる為の知恵を創造することでもあります。

  この学会は一つの定められた問題について勉強し合う為に集う会ではありません。むしろ集って勉強し合うことが不可能な人々が自らの生きる知恵を創造する為に学んだことを集約することの出来る場であると言えるでしょう。よってこの学会の研究対象や発表内容に関しては幅広く設定し、より多くの人々との係りをもつことにより、広い展望を得て、自らの生きる自信を深めると共に、その自覚を高めることが本会の主旨であり目的でもあります。

  ※1989年発会当時の原文のまま

2.補 足

  @NPO法人認証にともない2000年3月2日名称変更

  特定非営利活動法人  生涯教育学会  ライフロング  エデュケーション  ソサエティとする。

  A会の主旨について

  この会は、上記の主旨にもありますように、日々を積極的に生きたいと思っている人たちが、各々の学びの成果を持ち寄って発表する場を提供することを主としている会です。

営利目的はもちろんのこと、特定の個人・団体の主義主張を宣伝あるいは勧誘する場ではありません。

  「生きることは学ぶこと」をテーマに、学歴や肩書きを取り払い、ひとりひとりが自らの目的とテーマにそって学んだことの発表の場として存在する学会です。

  B会の必要性について

  人社会では、ひとりひとりが生きていくための、さまざまな権利をもち、互いにそれを保障していかなければなりません。その中のひとつに、生きるために「学ぶ」という権利ももっています。学習権という言葉であらわされるその権利は、学齢期だけのものではなく、いわば生まれ出たその日から、死ぬまでの一生涯に亘っての権利です。したがって、どこでどのような状態で生活している人にとっても、保障されなければならないはずです。

  たとえば、現在、高齢者福祉のあり方(必要性)がクローズアップされていますが、今の福祉が、人が生きるために必要最低限度の、物理的なこと(身の回りのこと)を援助するシステムに留まるとするならば、真に豊かな社会とは言えないでしょう。“老い”という問題と現実に向き会って見る時、内面(心的なこと)を充たすという問題こそが重要であり、また最も困難な課題だと思います。

  この二つの問題に、線引き(区別)して考えるのは難しいことだとは思いますが、誰でも、徐々に衰えていく体力は否めません。が、しかし、積極的に生きたいという気持ちも一緒に衰えるというものでもないと思います。子に代わり社会が看取るというゴールドプランをもって事にあたっている今の福祉体制の中でも、まだまだ内面のケアまでは行き届かないのが現状ではないでしょうか。

  福祉の場に限らず、日本社会の現象の中に、高齢者、障害者、子どもたち、そして私たちの積極性を維持していく(させていく)必要性を切に感じています。

  現在のこの会のありようは「学び」という概念の中での「学会」としてひと括りにするには、少し無理かと思います。しかし、それぞれの、生きざまの表現の場として活用されていると言えると思います。そうしたことが、各々の自信につながり、前向きに生きるための学びへと発展し創造性を高め、奮起したり、感動したりするきっかけになるなら喜ばしいことです。

 (補足文)については、2000年3月2日に特定非営利活動法人に認証されるにあたり、会の目的を「社会教育の推進を図る活動」に「保健、医療又は福祉の増進を図る活動」を加え補足したものです。