季（とき）を楽しむ　ごあいさつ

　　洋の東西を問わず、今も昔も若い人達は古い文化をあまり好まない傾向のようですが、日本の若者達もご多分にもれず古くから続く日本文化への関心は薄れていっているようです。

　日本の文化は、お茶・お華・日本料理・和菓子・和服・書 等々、数えあげればきりがない程たくさんありますが、そのどれもが日本という風土と豊かな感性に育まれた味わい深い世界です。しかしながら、道を極めようとすれば奥の見えない広い世界で、うっかりと足を踏み入れればその迷宮にオロオロしてしまいそうで、なかなか初めの一歩が踏み出せません。

　ところが昨今、日本を訪れる外国人の多くが日本の文化に触れることを旅の楽しみのひとつとしているようです。日本の若者達にもそんな風に日本の文化を楽しんでもらいたいと思っています。そして、その奥が知りたくなったら、勇気を持ってその道を探っていってもらいたいと思います。

　そんな希望もふくめて幾つかの季節にささやかな会と催しを開いてきました。この度は、その途中の経過をまとめて報告したいと思います。